川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお197号(2018年4月25日発行)

【あさおヒューマン】麻生区少年野球連盟会長 鈴木孝之さん

ことし2月に麻生区少年野球連盟の会長に就任した鈴木孝之さんは、小学校に入る前から野球に親しんでいた根っからの野球好きです。
1958(昭和33)年、東京都出身。小中学生のころは巨人のV9時代でしたが、鈴木さんは子どものころから阪神ファンでした。「東京生まれなのにどうしてってよく聞かれるんですが、強い巨人に立ち向かう姿が好きだったのかなあ」。江夏豊投手のような、闘志あふれるタイプの選手が好きだったといいます。
中学校から本格的に野球を始め、高校ではキャプテンとしてチームを引っ張り、高校卒業後は公務員となって職場のチームの軟式野球部へ。自治体の大会で初めての優勝も経験し、さらには監督も務め、選手としても指導者としても経験を重ねていきました。麻生区に移り住み、2人のお子さんが野球を始めたことで少年野球との関わりが生まれ、チームではコーチも務めました。
勝つことも負けることもあるのが野球。特に少年野球では勝利を目指すことと子どもの健全育成のバランスが問われますが、鈴木さんは「勝つことも大事だけれど、小学生のうちは野球を好きでい続けてほしい」と言います。少年野球のコーチをしていたときは「結果は問わないから、積極的に打て」と、何より積極的なプレーを求めていました。 「打てなかったとき、エラーしたとき、負けたとき、悔しい思いをして、その積み重ねで、同じ失敗をしないように上手くなって成長していくものだと思うんです」。だからこそ、失敗を恐れて消極的になるよりは積極的にプレーして、失敗したらその悔しさを糧にしてほしい。自身も選手として何度も悔しい思いをし、「悔しさは身にしみている」と言う鈴木さんだからこその指導者としての思いは、連盟の会長になった今でも変わりません。
野球づけの生活を続けて来られたのはご家族の理解があってのこと。鈴木さんは「妻は、『あなたから野球を取ったら何も残らない』と分かってくれていたと思います」と奥様への感謝を口にしていました。一方、お子さんたちが野球を始めたことで生まれた奥様同士の交流は、今でも多くの人と続いているそうです。
6年ほど前から連盟の役員に。「役員は区のチーム全体に目を配らなければなりませんが、やっぱり出身チームのことは気になりますね」と笑う鈴木さんが、連盟の会長として、最も関心を寄せているのは「野球人口を広めたい」ということ。
「麻生区は各チームが頑張っていて、部員が増えているチームもあります」と言いつつも、全国的な野球人口の減少はやはり気になります。「チームワークや感謝する心など、野球から学べることは一杯あります。野球人口を広げるために、役員たちと知恵を出し合って継続的にできるイベントや取り組みを仕掛けていきたい」と語る鈴木さんの姿からは静かに、しかし熱い野球愛を感じることができました。

(2018年4月25日号掲載)

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