川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお201号(2018年8月25日発行)

【防災特集・あさおライブラリ16】麻生区の水害と進化しつづける水防

 「台風十七号の〝前ぶれ〟豪雨は、川崎北部の新興住宅地帯を直撃、家屋の流失二を含む全半壊五戸、床上浸水二百六十戸などの被害をもたらし、北部のベッドタウン地帯の水に対するもろさを浮き彫りにした。水害の立役者は中小河川のはんらんとガケ崩れで、(中略)交通網はマヒ状態。一時は〝陸の孤島〟にさえなった」〈「くらしの窓」314号/1976(昭和51)年9月15日発行より〉

■治水対策前の惨事
7月の西日本豪雨による水害と同様に、麻生区も過去には甚大な被害に見舞われており、「くらしの窓」でもその度に詳細な状況を伝えています。この記事では谷本川(鶴見川)で自宅を流失した下麻生在住の人が「午前5時ごろにはなんともなかったのが、30分後にはおとなでもロープにしがみつかなければさらわれそうな激流が住居のまわりを洗っていた」「車が流されそうになって支えようとしたが、手のほどこしようがなく流れてしまった」と体験を語っています。
付近は時に1メートル以上にもなる床上浸水などの被害に度々悩まされており、この水害は河川改修工事の最中に発生したものでした。下麻生の前自治会長で、現在も鶴見川河川管理要員を務めている志田弘一さんによると、その後工事が完了し、恩廻公園調節池などの整備が進んだこともあり、一帯で民家に対する被害は発生していないということです。

■最大規模の雨量を想定
近年では水防の一環として、ソフト面での対策が注目されています。川崎市では2004年に洪水ハザードマップを作成しましたが、全国的な浸水被害の多発を受け、ことし3月に麻生区版を改定しました。区役所などで配布のほか、市ホームページで見ることができます(別記事参照)。
洪水により浸水深が0・5メートル以上となってから最終的に0・5メートル未満になるまでの「浸水継続時間」、河岸が侵食された場合に家屋の流失・倒壊などの危険性のある区域の目安を示す「家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)」、麻生区内には存在しないものの、河川の氾濫が発生した場合に標準的な木造家屋の流失・倒壊などの危険性がある区域の目安を示す「家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)」を新しく掲載。さらに想定雨量を「想定し得る最大の降雨量」に拡充した上で、浸水区域と浸水深を改めています。想定雨量は、鶴見川水系(麻生川・真福寺川・片平川・早野川・真光寺川)で792ミリ。ちなみに鶴見川流域で観測史上最も雨量が多かった1958年の狩野川台風で343ミリ、2015年に鬼怒川が決壊した関東・東北豪雨は476ミリ(いずれも2日間総雨量)です。
市の河川課では「麻生区では改定により新たに浸水想定区域に指定された箇所は少なく、傾向としては片平川や真光寺川沿いのように浸水区域が減少するものとなっています。しかし高台と低地、丘陵と谷戸といったように地形的変化が大きく、土砂災害への警戒も必要な地域なので、『○ミリなら安全』と思わず、対策を備えてほしい」と呼びかけています。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。

(2018年8月25日発行)

「メディ・あさお」とは

川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内全域(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。

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