川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお201号(2018年8月25日発行)

【あさおヒューマン】麻生消防団団長・土方茂さん

「昔は、家の北側のこの辺はずっと山だったんですよ。今ここにあるこの小さなお社はその山の上にあったんです。こっちの調整池のある場所も山で……」。千代ケ丘のご自宅の庭で、土方茂さんが住宅地を指差しながらそう話してくれましたが、現在とはあまりに地形が違いすぎて感覚が上手くつかめません。開発によって地形すら変わってしまう麻生区の移り変わりをずっと見守ってきた土方さんは今、麻生消防団の団長として活躍しています。
代々続く農家に生まれた土方さん。「当時はまだ千代ケ丘という地名はなくて、この辺も細山でしたね」。3歳の時には伊勢湾台風で裏山が崩れ、当時の茅葺き屋根の家が全壊する被害にあっています。「だから、西日本の豪雨のニュースなどを見ていると、人ごとだとは思えないです」という言葉にも実感がこもります。
大学を出てから流通関係の会社に就職し、南部市場や北部市場で6年間、サラリーマン生活を経験。その後、実家の農家を継ぐのと同時に消防団に入団しました。お爺様もお父様も消防団に入団していた土方さんにとって、消防団は「当然入るもの」だと思っていたといいます。「初めて火災で出動したときは、興奮して舞い上がっていたと思いますが、先輩たちの的確な指導で消火活動を行うことができました。また、この時に日ごろの訓練の大切さを知りましたね」と初出動の思い出を語ってくれました。
消防団の役割は、火災の際の出動だけではありません。大雨などの際に災害危険区域の情報を広報して回ったり、地域の盆踊りや初詣などの警備の手伝いといった、地域での活動の手伝いをすることも。「消防団は消防署のように救急活動はできませんが、地域のことをよく分かっているのが強みだと思います」と土方さん。
30年以上消防団での活動を続け、昨年団長に就任。団長として気にかけているのは、団員の確保です。ことし4月には麻生区初の女性団員が14人誕生しました。「熊本の地震の際、避難所などで女性が気遣いや気配りで被災者をケアしていた」という話を聞いて以来、「消防団でも女性に活躍してもらう場面があるはずだ」と考えていた土方さんにとっては、うれしい新戦力です。しかし充足率でいうとまだ定員割れしている状態で、土方さんは「地域の人や若い人に、消防団の活動に関心を持ってもらいたい」と話します。
「私個人のことはいいから、消防団のことをいっぱい書いて」と謙遜しながら取材に応じてくださった土方さん。来年大学を卒業するという2人の息子さんのことに話題が及ぶと、「『息子さんたちもゆくゆくはやはり農家を継いで消防団に』? いやあ、どうでしょうね。まあ、子どもたちの好きに任せますよ」と父親の顔になって笑っていました。

(2018年8月25日発行)

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タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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