川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
地元の情報をきめ細やかにお伝えします

メディ・あさお201号(2018年8月25日発行)

【防災特集】麻生区の「地下神殿」・恩廻公園調節池

7月に西日本を襲った豪雨災害、そして「災害級」と評された猛暑。夏も終わりに近づいて、ようやく一段落したよ……と油断するのは禁物。今回のメディは9月1日の防災の日に合わせての防災特集です。

坂の多い麻生区には、区内のあちこちに洪水を抑止するため調整池があります。しかし鶴見川の地下に巨大な治水トンネルがあることは、知らない人も多いのではないでしょうか。
暴れ川として知られ、下の「あさおライブラリ」にもあるようにたびたび洪水被害をもたらしていた鶴見川。下麻生に管理棟がある「恩廻公園調節池」は、1989年に策定された「鶴見川新流域整備計画」で計画された洪水調節施設のひとつで、2003年に運用が開始されました。地下50メートルまで掘り下げられた立坑とそこから地下に延びる長さ600メートルの本坑のトンネルからなり、本坑の最大高さ16・5メートルは日本最大級の大きさ。新幹線トンネルの7・1メートル、東京湾横断道路の11・9メートルをはるかに上回ります。
鶴見川に面する部分は周辺の堤防より低くなっており、この部分を「越流堤」といいます。川の水位が上がると、この越流堤から流れ込んだ水が立坑を通って下に落ち、本坑に流れ込みます。本坑は旧鶴見川河川敷に沿って、麻生区下麻生、町田市三輪町、横浜市青葉区寺家町の地下を大きくカーブしながら通り、約11万立方メートル=深さ1メートルの25メートルプール330杯分の雨水をためることができます。これまで本坑まで水が入り込むほどの増水をしたのは、2008年8月29日とことし3月9日の2回。ことし、そんなことが起こっていたんですね……。
本坑部分の地表面、つまりかつての鶴見川の河川敷部分は恩廻公園として整備されており、テニスコートなどもあります。地図を見ると、かつて蛇行していた川の流れが、河川整備によってまっすぐな流れになったことがよくわかります。

■事前連絡で見学も
恩廻公園調節池は、事前申請しておけば内部を見学することができます。神奈川県のホームページからダウンロードした申し込み用紙に必要事項を記入し、希望日の1カ月前までに申し込みます。
ただし、あくまで治水施設です。日程は自由に決められる訳ではなく、大雨やその他の理由で、当日でも見学できないこともあるので注意を。
問い合わせは電話044―932―7190神奈川県横浜川崎治水事務所川崎治水センター工務課河川班。

(2018年8月25日号掲載)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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