川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお204号(2018年11月25日発行)

【あさおライブラリ19】桐光学園創立者の「原点」多摩文化学園

 「この学園は子供のすぐれた特色、天分を尊重し、充分の実力を養い、あわせて精神教育も重視して有為の人材を養成するために生まれました」〈「くらしの窓」56号/1959(昭和34)年12月1日発行より〉

このお知らせはことし創立40周年を迎えた桐光学園の創立者・小塚光治さんが掲載したもの。別の記事には「教育者としてすぐれた業績を持つ氏の永年の念願が具体化したといえるもので(中略)小、中、高校生の学習を指導補習」「場所は宿河原駅前の浴場ぎわで、三教室と事務室からなる採光の完備した近代的校舎」とあります。
「これは今の桐光学園につながる、創立者の夢と目標が感じられる言葉ですね」とは、創立者のご子息で現理事長の小塚良雄さん。「創立者は19歳で教壇に立ち、先の大戦で召集されたものの『自分のやるべき生き方ではない』と戦闘に加わることを拒否。戦後高校教師、大学講師、県議などを務めるうちに自分の学校を作るという思いを強くしていきました」。
実際には「多摩文化学園」ではなく、中学生対象の英語・数学に特化した私塾「多摩英数学院」として開設。「私塾では『学園』と名乗れない、また明確に内容を打ち出した方がいい、ということで名称を変えたようです。私も生徒として授業を受けましたが、吉田松陰の松下村塾のように、次代を動かせる人材を輩出したいと熱く語っていました。現役の先生が、通常の授業では扱えないような深い学びの機会を提供する当時の形は、現在の学園で年間約600講座にものぼる講習制度の原点と思われます」。
現在のみどり幼稚園はこの塾を改装して1965年に開いたものです。1972年には学校法人桐光学園を設立し寺尾みどり幼稚園を開園、1978年には栗木の地に高校、その後中学、小学校も開校し、念願の一貫教育を実現しました。私塾開設から貫いた思いは校訓の一つ「天を敬い世の一隅を照らします」に込められています。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は3代目にあたります。

(2018年11月25日号掲載)

「メディ・あさお」とは

川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。

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