川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
地元の情報をきめ細やかにお伝えします

メディ・あさお216号(2019年11月25日発行)

【あさおライブラリ30】校長先生が熱い思い込めた「スバル子どものいえ」

 「『子どもたちの夢を実現できる場に』と(中略)小学校の元校長先生が自宅を開放(中略)遊びの楽しさを教え、創造性を養わせるとともに、三十年近い教師生活の経験を生かし、子どもの問題で悩むパパやママの相談にも応じようと張り切っている」〈「くらしの窓」410号/1979(昭和54)年5月15日発行より〉

東柿生小教頭や南野川小校長を歴任した谷博次さんによる「スバル子どものいえ」。現在の王禅寺西8丁目、並木橋交差点近くにオープンした建物には、おもちゃや乗り物、絵、金工、木工、陶芸の道具をそろえ、庭には手作りの遊具も用意。これらを自由に使わせ、作ることの楽しさを体験、主体性や積極性、責任感などを養う目的で無料開放しました。現存しませんが、「屋根に上れるはしごがあった」「山小屋風の建物だった」と、当時を知る人の話からは、子どもがわくわくするような造りだったことがわかります。
1962年に建設を始めた谷さん。65年の「くらしの窓」には「自分があたたかく認められ、子どもが生きて育ってゆくのに必要なものを充分に与えられていれば、どの子どももその子どもの力なりに、生き生きとして気持のよい、勉強ずきで、進んでやるべきことをやる子どもになり、困った子どもやいやな子どもには、決してなるはずがないのです。(中略)そういう仕事を誰かがどこかでやらなければ、子どもは倖せにならず、明るい社会は生まれて来ないのではないかと思われます」と、熱い思いを寄せています。
現在、区内には児童館「こども文化センター」が10カ所設置され、公園で定期的に冒険遊び場を開催している団体もあります。また市内では南武線津田山駅近くに「川崎市子ども夢パーク」が。月・水・土・日曜はたき火や工具が使えるなど(写真)さまざまな挑戦ができるほか、何もせずゆっくり過ごす自由もあり、安心してありのままの自分でいられる場になっています。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は3代目にあたります。

(2019年11月25日号掲載)

「メディ・あさお」とは

川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。

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