川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお219号(2020年2月25日発行)

【あさおライブラリ33】万葉集ゆかりの植物が 彩り添えた金程万葉苑

「万葉集の歌に登場する植物を集めた『金程万葉苑』が麻生区金程四丁目に五月三日オープンする。(中略)山野草七十七種には草の名前に加え、和歌と作者名を記した名札を立て、子どもにも読めるよう和歌にはふりがなをふってある」【「くらしの窓」791号1990(平成2)年4月25日発行より】

多摩丘陵で見られる、希少種を含む樹木86種・山野草120種を保存、誰でもいつでも無料で鑑賞できるようにした「金程万葉苑」。金程向原土地区画整理事業における緑地保全地を、地域の人々の故郷をしのぶいこいの場として積極的に活用しようと細山郷土資料館が計画、今から30年前に開苑にいたりました。残念ながら記事中の名札は何者かが早々に廃棄し、再び設置されることはありませんでした。
当初は2区画あり、川崎ゆかりの万葉の和歌2首(※)を刻んだ碑が建立された雑木林は今も残っています。もう1区画には「細山郷土山草会」の会員が育てた、オキナグサ、フタリシズカ、ヒオオギ、ナデシコ、キキョウ、カラムシなどの万葉植物などが植えられました。
しかしこの区画は2010年ごろに駐車場になり、開苑後も世話を続けていた会員が植物を引き取ることに。同会では毎年数回の展覧会を開催しており、現在13人の会員が育てている山野草は、3月20日の「春の香林寺五重塔まつり」で見ることができます。また4月18日午前10時〜午後3時にも細山会館で「山野草展」を開催予定で、甘酒の振る舞いや苗の頒布もあります。
「素朴で、華やかさはないけど見ていて飽きないですね。優雅な名前も魅力です」と会長の白井八重子さん。会は発足40年を迎え、高齢化問題を抱えるものの、保存と普及を目的に今後も活動を続けていきます。
※武蔵国橘樹郡の防人の夫婦による「家ろには葦火焚けども住みよけを筑紫に到りて恋しけもはも」「草枕旅の丸寝の紐絶えばあが手と着けろこれの針持し」

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は3代目にあたります。

(2020年2月25日号掲載)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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