川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお220号(2020年3月25日発行)

【あさおライブラリ34】川崎市最後の分校&木造校舎 柿生小学校黒川分校

 「黒川分校は柿生小学校の分校として(中略)多くの市民に親しまれてきたが、八三年廃校となり、青少年の野外活動の場として〝第二の人生〟を送ってきた。しかし、市が青少年野外活動センターとして新しい建物を建てるため取り壊しが決まり(中略)工事が始まっている」〈「くらしの窓」804号1990(平成2)年9月15日発行より〉

江戸時代の寺子屋に源を発し、1873(明治6)年に片平学校黒川支校として発足、1947年、柿生小学校黒川分校となった同校。市内にただ一つ残る分校として、栗木台小学校の開校に伴い閉校するまで110年の歴史を刻んだのでした。
豊かな自然に囲まれ、少人数ならではのきめ細かな指導を受け、のびのびした学校生活を送った同校の児童たち。1979年4月の「くらしの窓」には、「川崎市内とはとても思えぬ〝お山の学校〟といった入学式に、新しく越してきたお母さんはややとまどいながらも、『こんな別天地で勉強できるなんて、南部のスモッグに苦しめられる子たちに比べれば幸せです』と話していた」という記事が。
また冒頭の記事は、市内で唯一の木造校舎をキャンバスに残しておこうと、麻生区文化協会が実施した写生会を紹介したものです。大正時代末期並びに戦後まもなく建てられた校舎について「『できればこのまま保存してもらいたいのに残念』とまゆをくもらせる人が多かった」と綴っています。
この翌年、1991年にオープンした川崎市黒川青少年野外活動センターの敷地には、子どもたちの遊びの場「ドングリ山」や、卒業生が植えたと伝えられるサクラ、鉄棒やうんていなどが当時のまま残されています。また、建物内には昭和30年ごろの復元模型が展示され、昔のアルバムが自由に閲覧できるようになっています。さらに「黒川分校」の焼き印が押された椅子や踏み台など、未だ現役で活躍する備品も。昔の名残を見つけに、訪れてみるのも楽しそうです。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は3代目にあたります。

(2020年3月25日号掲載)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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